【2020年】コロナ禍を乗り切るサブスクリプション型ビジネスモデル

サブスクリプション:subscriptionとは、雑誌等の予約購読、年間購読との意味があり、そこから、利用期間に応じて一定の料金を支払うビジネス方式を指します。

2020年のコロナ禍に影響により、このサブスクリプション方式を様々なビジネスモデルに、採り入れようとする動きがかなり活発となっており、2020年4月10日にZuora Japan株式会社(調査会社)は、サブスクリプションビジネスにおける新型コロナウイルス(COVID-19)の影響をまとめた「インパクトレポート」にて、『新型コロナウイルスの影響を受けていない企業が53.3%』とありました。

※調査では、2020年3月1日から31日までの間、過去12ヶ月間(2019年2月~2020年2月)と比較して、新型コロナウイルスが加入者獲得率(加入者数の伸び)にどのような影響を与えたかという初期の傾向に焦点を当てました。比較企業数は、新型コロナウイルス前と後の700社以上。企業の純増数を比較しています。

上記のグラフでは、加入者数の増加に大きな影響を受けていない企業が53.3%と半数以上を占めている。詳細⇒サブスクリプションビジネスにおける新型コロナウイルスCOVID-19のインパクト(リンククリックでページ遷移します)


■コロナ禍でも影響を受けない理由

そもそもの、サブスクリプション登場の背景として、利用ユーザはこらまでの【所有】という観点から、【利用】という観点へシフトしている点が挙げられ、特に普段から【利用】し生活に寄り添ったサービスについてはやめるという判断にはなりにくいです。

例として、外出自粛が発生し、普段の何気なしで購入した商品が手に届きにくくなると、代替品でもよい、もしくはいまは我慢しようという判断が入ります。

何気ない普段の買い物にも、商品を選ぶ、レジで金額を払う、商品を持ち帰るというハードルがあります。 

商品を選ぶでは、競合他社との商品比較にさらされます。レジで金額を払うでは、限られた生活費の中で本当にこの商品が必要かの判断が入ります。商品を持ち帰るでは、今、購入すると荷物ならないか、後でもいいのではないかというタイミングを逃します。このように普段に買い物にもたくさんのハードルがあります。

このため、重要な要素としては、普段から利用してもらい、かつ利用時に不要な決済処理や手続きが不要となることです。


■業界別サブスクリプション事例

下記に各業界でのサブスクリプション事例を記載します

【ソフト販売】

●これまで・・・ソフトウェアを購入、PCにインストールし、期間指定なしで利用ができます。ただし、ソフトウェアのバージョンアップ等は有料

●サブスクリプションモデル・・・契約期間中は、最新のソフトウェアを利用することが可能、またPCへインストールしないで、WEBブラウザ上で利用し、複数デバイス(PC、スマホ)でも可能

●事例・・・Salesforce:セールスフォース、Adobe:アドビなど多数

ADOBE・・・売り上げ1兆円突破、アドビがサブスク化に成功した理由。幹部が語った「データ重視経営」の核心


【動画コンテンツ】

●これまで・・・レンタルショップでビデオを選択し、レンタル期間に応じて金額を支払う

●サブスクリプションモデル・・・テレビ(ネット接続)、スマホから動画配信アプリ(下記の事例参照)で月額契約にて様々なタイトルが見放題(一部タイトルが有料のケースもあり)

●事例・・・Amazonプライム・ビデオ、Netflix


【飲食店】

●これまで・・・メニューあたりでの費用発生

●サブスクリプションモデル・・・契約期間中では、メニューをいくら頼んでも費用は同じ、ただし、時間指定、メニュー指定等の制限ありのケースが多い

●事例・・・株式会社フードリヴァンプ(野郎ラーメン)、株式会社Some Sky(CAFE PASS)

CAFE PASS・・・スマホがコーヒーのフリーパスに!?

野郎ラーメン・・・「1日一杯野郎ラーメン生活」をアプリで始動


【その他】

KINTO(トヨタ)・・・頭金、車検、任意保険等が一切不要で、36か月の契約でトヨタの様々な車種に乗れる「KINTO ONE」プリウス(46,100/月額~)、アルファード(79,000/月額~)と、半年ごとに新車のレクサスが乗れる「KINTO SELECT」のサービス

 参考:3年間トヨタの新車に乗れるプラン

ダラーシェーブクラブ(DOLLAR SHAVE CLUB)・・・月契約でひげ剃り用のカミソリの替え刃(2枚刃、4枚刃、6枚刃)を数量に応じて契約し、顧客に届けるサービス
アンダーアーマー(Under Armour)米国・・・契約期間(30日、60日、90日)に応じて「アーマーボックス」が顧客に届き、ボックスには同社の各衣料、アクセサリー、靴等など4
~6アイテム入っており、顧客プロフィールと自社データをもとに選定される


■今後のサブスクリプション

上記の事例から、今後は様々な業界でもサブスクリプションは展開されていきます。

特にデジタルコンテンツとの相性がよく、マンガ、音楽、ゲーム、写真集等のデジタル化ができるものは、著作権問題が発生しますが、もっと柔軟なサブスクリプションメニューが作成されたり、上記の飲食店のようにリアル店舗で直接サービス受けるモデルについても、収益分岐点の観点から、試行錯誤を繰り返しながら展開が予想されます。

今後、予想されるサービス

●美容室・・・月額でのカット、髪染め、髪型セット、シャンプー等

●クリーニング・・・月額でのクリーニング、すそ上げ、ボタンほつれ等の簡単な裁縫対応

●靴屋・・・年額での靴のメンテナンスサービス(靴磨き、靴底の修理)


あなたも始めれるサブスクリプションモデル?

上記の事例をみると、自身の事業に実際にサブスクリプションモデルを取り入れたいと思った場合にどのような問題があるでしょうか?

見積り、契約、請求、回収等の管理業務や、それに対するシステム化など考えるだけでたくさん課題が存在します。

しかし、そんな課題を解決するようなサブスクリプションモデルのインフラを支えるような仕組みがすでにあります。それが、今注目されているZuora(ズオラ)です

Zuora(ズオラ)は、サブスクリプション型のビジネスを営む企業向けに最適化したSaaSアプリケーションを開発・販売・提供しているソフトウェア会社です

日本国内では、電通、電通デジタル、博報堂、三井情報、デロイト トーマツ等と、多数のデジマベンダーと急速に業務提携を進めています。

まずは、下記のリンクをたどって、TOP画面にある動画を見てください!!


参考:サブスクリプションモデルの市場調査

シミラーウェブから、下記のような記事がりますので、参考にしてください

今、サブスクリプションモデルの勢いが凄まじい。SVODを筆頭に、SaaSや様々なサービスで適応されている。

今回、アメリカのフィットネス業界を調査したところ見えてきたのは"ワークアウト動画"に特化したサブスクリプションモデルの台頭だった。

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